Archive for February, 2007

Calpe  ifach(イファッチ)の奇岩

Calpe, originally uploaded by GeneralY.

バレンシアから南下すること約70kmほどの所にcalpeという避暑地がある。ここに実に奇怪な岩山が海の中からニョッキとそびえ立っているのがifachである。otla山脈の一番端が陥没して山のてっぺんだけが地上に、あるいは海上といったほうが適しているが、残ってしまったわけだ。自然の気まぐれだが断崖絶壁の332mの花崗岩の塊は、夕日をあびる時の豪放さには言葉を失う。ほぼ90度の絶壁はロッククライミングに適している。またマリンダイビングのメッカでもある。山登りとマリンスポーツが同時に出来る。costa blanca(白い海岸という意味のvalencia地方の海岸線)の間違いなくシンボルである。旧街道の方からは見えるが、新しく出来た高速道路のほうからは少し内陸を通っているので車からは見ることは出来ない。しかし立ち寄る価値は十分にあると思う。ifachの奇岩を見ながらパエージャ(バレンシア風の炊き込みご飯)を食されることをお勧めする。”奇岩を尋ねて”なんていうツアーがあったら最もお勧めのところでもある。そんなツアーないか。

La Peña de los Enamorados 恋人たちの岩山

La Peña de los Enamorados, originally uploaded by queguenae.

スペインの山には岩肌むき出しの豪快なのが多い。砂漠化のことを書いたついでに奇岩ともいえるいくつかの山を紹介しようと思う。グラナダからセビージャに向かう途中一時間とちょっと走るとこの奇岩が見えてくる。archidonaという美しい村を越えるとすぐだ。セビージャから来ると二時間ぐらいかな、antequeraの町が遠方に見えたらこれが迫ってくる。行政区はantequeraに属している。伝説によるとキリスト教徒とイスラム教徒との長い長い戦いの間にキリスト教徒側の将校telloは捕虜となるのだが、イスラム教徒側の司令官の娘tagzonaはあるとき興味半分牢獄を覗き見した。そこで二人はお互い一目ぼれしてしまう。しかし異宗教間での結婚はご法度の時代である。牢獄からtelloを出して二人の逃避行が始まるが、それを知ったイスラム側の司令官は追っ手を放す。追い詰められた二人は万事休す、つかまって離れ離れになるぐらいならとこの岩山に上って二人はここから身を投げたという話から”恋人たちの岩山”と呼ばれるようになった。

砂漠化4

macetas, originally uploaded by norihisa miyata.

ピレネー山脈を越えるとそこはもうアフリカだと確かナポレオンの言葉ではなかったかと思うが、風景、地質、気候は確かにピレネー以北のヨーロッパの国々より対岸のアフリカのモロッコの方に似ている。しかし前にも書いたかもしれないが昔から緑が少なかったわけではない。よく例え話で云われることだが、大昔は猿がピレネーからジブラルタルまで一度も地に着くことなく、木と木の間を飛び回って行くことが出来た。それほどまでの樹海だったという。しかし人間が住むようになって、それが増えるにしたがって土地の開墾、燃料のための伐採、今でも一部アフリカで行われているが山に火を放っての動物捕獲、そして極めつきはイスラム教徒との戦いである。砂漠戦では異常に強い彼らも山岳戦、森林戦となると戦い方を知らない。当然だが山に火を放すこととなる。一度消滅した森は絶対に再現不可能だ。多種多様の樹木がバランスよく生態系造っているわけだから植林しても(ごく一部、松の植林をしたが全体から見るとゼロに等しい)以前のようにはならない。岩肌むき出しのゴツゴツした乳灰色の山はスペインの特徴でもある。”スペインの山は木が少ないですね”よく観光客の方々から聞く言葉である。