casa torico

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アラゴン州のテルエル、その中心の広場で意外なものを見た。一見”ん”Gaudiだと叫んだ。だが良く見るとGaudi独特の迫力に欠けるしカタルーニャ以外のGaudiの作品は少ないから覚えているはずだ。テルエルにあったという記憶はない。近くにいた人たちに聞いたが誰も知らない。しかし気になる。一般的に言ってその土地の人に聞いても知らない場合が多い。安くてうまいレストランを聞いても当たったためしがない。考えてみたら当然で食事は家でやっているわけで外で食べるのは旅行に出たときぐらいだ。また名所旧跡にしてもその土地の人というのは知らないのが普通なのだ。それを土地の人も知らない位だからという風によく言うけどあれは勝手にそう思っているだけなのだ。常識の嘘の一つだろう。でこの作品だがPablo monguioの1912年の作でアラゴン地方におけるmodernismo(フランスで言うところのアールヌーボー)の一大傑作だそうだ。もともとLopez家という繊維で財を成した新興ブルジョア(Gaudiと経緯が似ているが考えてみると当然で大きな建物を発注できるのは限りがあった)のために建ててたのだが今は地方銀行が使っている。casa toricoとは牛舎という意味だがこれを立てる前に牛小屋があったことに由来している。彼とGaudiとの直接の接触は調べた限りなかったようだが明らかに影響が見られる。彼はバルセローナに近いタラゴナ出身で建築学校も当地に通った。多分当時の建築界の潮流がGaudiの影響下にあったものと思う。このmodernismoもいつしか勢いを失くし消滅してしまった。一つにはGaudiを超える建築家が出なかったからだろう。時代的にも政治の大混乱が始まり経済的余裕のある発注主はいなくなる。

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