Archive for July, 2009

日本の印象2


こちらスペインは住みやすいですか?というよく聞かれることがある.一長一短があると思うのだが、もう二度と夏には日本に行きたくないというのが今の実感だ.四方八方から熱い蒸気を吹きかけられたようなジトジト、ベタベタの不快感は日本の夏の独特のものであろう.朝一番からずっと続き休みなしだ.こちらも暑い時は40度を超えることはよくある.しかしそんな時でも朝の間は一般的に非常にすがすがしいし日向と日陰の温度差も非常に大きい.木陰で昼寝としゃれ込むこともできる。往来の人々を見ながらカフェテラスでくつろぐのは楽しいことだ。日本でもカフェテラスは見たけど誰も座っている人なんかいなかった.皆、冷房の入っている室内にいた.当然だ.ムッとするような不快な場所に金出す者はいない。日本の夏、金鳥の夏、まるで良さそうに聞こえるが多分世界の中でも最も辛辣ではないだろうか。ただ日本の春、秋は素晴らしいと思う.日本の場合四季を感じることが出来る.スペインの場合、余りそれが無いのだ.極端に言えば暑いか寒いかどちらかではっきりしている.これはまぎれも無くスペイン人気質に影響していると思える。

日本の印象

日本はやがて老人社会になると昔から言われていた。だから言葉としては分かっていたのだが具体的実感を伴うことは無かった。毎日そこに住んでると余り分からないかもしれんのだが、私のようにたまに日本に帰るとそのギャップの凄まじさは空恐ろしくなってくる。街に人が少ない。その少ない人たちも多くは老人なのだ。特に乳母車のような杖代わりの買い物車を押している老女が非常に目立った。以前駅前に必ずあった喫茶店、サラ金,語学教室,洋菓子家は無くなりパチンコ屋も一軒は閉店していた。名店街と呼ばれたショッピングモールはそれ自体が消滅していた。ブティックは一軒も無く中高年向けの洋服屋が一軒だけ。流行っている店は揚げ物一個から買えるおかず屋さんだけ。至る所でチラシを配っているのは美容室。日本の人口が減少に転じたといっても急に減るわけじゃない。にもかかわらずこのうら寂しい街並は活気ある年代層の減少以外のなにものでもない。大きなリュックを背負ってゾロゾロ賑やかに歩いていた子供たち,生きの良い声を張り上げていた魚屋や八百屋,商店街の入り口あたりに陣取って叫んでいた行商の人達。みんないなくなった。団塊の世代が定年を迎えている今日これから先この現象はもっともっと進んで行く。何ともやる切れない寂しさを感じてしまった。