
余り観光案内書なんかには派手には出てないがなかなか見応えのある町だ。マドリッドから508km、セビージャから33km。セビージャから近すぎるのかもしれないな。有名美術館の近くの小さな美術館みたいなもので,それなりにいいとこがあるのだが観光客が少ない。まあ、その少ないという所がまたいいのかもしれん。コルドバ方面から来ると広大な沃野の中に小高い丘が出現する。防衛の面からして優れていたし,グアダルキビル川の沃野(Las vegas アメリカのラスベガスもスペイン語である)は豊穰の地であり、経済的にも潤ったから古代より多くの民族が渡来し,住みつき,去って行った。またローマ時代はVia augusto(ピレネーから カディスまで1500kmに及ぶ主要幹線道路)の要所でもあった。そのローマ時代のNecropolisと呼ばれるお墓がある。お墓といっても地上の場合は風化されて跡形もなくなってしまうのだが、ここのは貴族のものであろう、豪勢な地下古墳で土に埋もれていた。ローマ時代の古墳ではスペイン最大だそうだ。隣にローマの円形闘技場のあともあるが、ほとんど形を残してない。のちの民族が建材として持ち去って行ったようだ。旧市街にはローマ時代からの城壁と正門がある。城壁は余り残ってないが門の、特にセビージャ門と呼ばれる正門は立派だ。特にイスラム時代に大幅に改築したので、様式も完全なイスラムだ。またこの地はペドロ残忍王(正義王とも言う、このことは後述したいと思う)が敵対する義兄のエンリケを迎え撃つため町をさらに要塞化したことでも有名だ。旧市街のほぼ頂上にAlcazar de don pedro(ドンペドロ宮殿)というイスラム風にお城を造った。この人は異常にイスラム建築が好きだったようだ。いまは国営のホテルであるパラドールになっている。昔のお城や貴族の館、修道院などを改築したのが多いパラドールは何処も素晴らしいが、とくにこのパラドールは雰囲気がある。
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