
スペイン奇岩シリーズの極め付きはこのジブラルタルであろう。と言っても正式にはスペイン領ではない。1713年のユトレヒト条約以来イギリス領でスペインはいまだに返還を求めているが住民の方は色々と特権があり(最大の恩恵は無税港ということだろう)スペインに帰属することはさらさら望んでない。711年アフリカからタリク将軍率いる六万(この数字は文献によってまちまちだ)のイスラム軍が押し寄せ、以後約八世紀にわたって今のスペインに居座るのだが、その彼の名前を一部とってタリクの岩、ジブラルタルと呼ばれるようになった。名前自体ロマンを感じさせる。数多いイベリア半島の奇岩の中でもひときわ奇怪な形をしている。遠くから見ると海の中にポッコリと突き出た人を寄せ付けないような島に見えるが地続きである。最高峰のタリク山は426mだ。これがほぼ水面から垂直にそびえている。遠くから見ると丸で子供が作ったケーキを切れの悪い包丁で切ったような形である。わずか6,5km平方しかない。そこに2,7万人が住んでいる。人口密度の高さでは世界屈指だ。住民の多くはスペイン系だが勿論イギリス系もいる。その他アラブ系や無税港には必ずいるインド系、面白いのはユダヤ人が多いことだ。スペインは長きに渡りイスラムもそうだがユダヤ人の迫害、追放をやった時代がある。その一部がここに住み着いて独自のコムニティを維持している。猫の額のようなところだが実にコスモポリタンなところだ。スペイン側の街Lineaから入ると正に別世界に来たような錯覚に陥ったものだ。最も今はスペインも生活水準が向上したし、外人労働者もたくさん見るようになっ多からこのギャップは少なくなったであろう。後は明日に回そう
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奇岩の多いスペインだがこれまた変わった形をしている。アントニオ、ガウディやサルバドール、ダリに影響を及ぼしたといわれるが肯ける話だ。遠くから見るとのこぎりのような形をしてういる。それでのこぎりの山(monserrat)と呼ばれる。岩山の形もそうだがこの空の色と雲の形、ダリの画面に確かあったような気がする。こういうのにいつも接しいると破天荒な、おおよそ狂気の世界の人間も出てくるのだろうな。同じイベリア半島なのだがポルトガルは穏やかな丘陵地帯が多い。梅雨前線が大西洋から張ってくるから雨もスペインより多い。その影響だろうかポルトガル人というのは内気でウィエットな、はにかみ屋が多いように思える。度が過ぎて騒々しいところもあるがスペイン人の底抜けの抜けっぱなしの常軌を逸した世界も自分が出来ないだけに羨ましいところもある。モンセラートの山のこの形こそ多くのスペイン人が持つ狂気の一面を具現化しているように思えて仕方ない。バルセロナからバレンシア方面に向かうとバルセロナを出て15分位で右手の方に広がってくる。奇岩である。
Naranjo de Bulnes, originally uploaded by santi_rf.奇岩、巨岩の多いスペインだが、これまたスケールが大きい岩山だ。北スペインのasturias,cantabria地方にまたがるpico de europa(ヨーロッパの峰)という峻険な山脈が連なっている。その中の最高峰がこのnaranjo de bulnesだ。海抜2518mだから決して特筆するほど背の高い山ではないが、ご覧のように人を寄せ付けない凄みを持っている。実際150年前までは”全ての岩山の中でも唯一,人を拒絶するのがこのnaranjo de bulnesである”と当時の登山家casiano de pradoが言い残している。円錐形の頭の方だけ切り取ったような円筒状の形をしている。夕暮れ時にはその絶壁がオレンジ色に輝くので(naranjoオレンジの木)名がついた。その絶壁は550mの高さがある。麓まではケーブルカーが出ているが山自体はプロでないと、とても上るのは無理だ。間違いなくスペインを代表する奇岩である。