Archive for the 'スペインの民族性' Category

不動産バブル崩壊2


昨日からの続きだが、日本の失われた90年代がスペインでも起こるのではないだろうか。新聞での住宅販売の一例だがGetajeというマドリッドの衛星都市で労働者地区、新築ピソ(マンション)2LDK、72m2、306、000ユーロ、今現在のレートで4000万円ぐらいだ。悪い冗談ではないのだ。これでも下がった値段なのだ。恐らく日本の同じような条件の物件と比較すると倍ほどではないだろうか。しかしこれが現実なのだ。まだまだ下がるだろう。長い間建設関係は国の経済の牽引車だった。これからも建設関係の伸びが望めないとすると経済成長も望めないということになる。建設関係の利権をめぐっての不正はスペインも絶えることがない。これを食い物にした一部の政治家と政商だけがほくそ笑んで,バブル崩壊のツケは乗せられてしまった一般市民が負うことになるのだろう。何ともやるせない気分だ。話は古くなるが三島由紀夫が自殺した時のニュースで彼の家のことをスペイン風と報道していたことを覚えている。スペイン風の家とはどんな感じの家なのかずっと気になっていた。昨日も書いたとおりスペイン人のほとんどはピソ住まいなのだ。しかし地中海の方へ行くと写真のような別荘がある。多分、三島由紀夫の家というのはこんな感じの家なのだろうな。

F C Barcelona (FC バルサの快挙)


ついにやった。スペインのクラブチームとしては史上初めてである。Tripletesつまり、リーグ戦、カップ戦、そしてこれが一番難しいのだがヨーロッパカップ。この三タイトルを獲得したのだから、いやがうえにもバルセローナの町は盛り上がった。バルセローナのシンボルであるランブラス通りのカナレタスの泉(16世紀、ここに泉があって、そこから流れ出す水が小さなcanal運河になっていた。バルセローナを訪れる人はこの水を飲むとまた戻ってこれるという。)に何万と集まって、これを祝った。多分多くの人々が一生に一度しか経験できない超快挙である。スペインの祭りと言うと、もう底なしだ。いつ終わるとも知れない興奮状態が朝まで続く。そして最後には一部が暴徒化してしまう。ショウウィンドウのガラスを割ったり、ゴミ箱(人間が何人も入るほどの大きさだ)をひっくり返したり、燃やしたりといった、我々から見ると!何で!と思うのだが、必ずそうなってしまう。あれは負の発散方向なのだろうか。理解に苦しむ。今回も暴徒鎮圧の警察隊との間で流血騒ぎで50人ほどが逮捕されていた。このファンの暴徒化が有名なのがイギリスで、いわゆるフーリンガンだが、決勝の対戦相手がマンチェスターということで警察も厳重警戒に当たり酒類を販売できないようにした結果、たいした騒ぎにはならなかったようだ。決勝戦はローマであったのだがマンチェスターのフーリンガン約5千人は入場チケットを持たずに来ていたというから分からん。騒ぐこと目的で行っているのだろうな。しかし騒ぎ目的でわざわざローマまで行くというのも理解に苦しむ。まずはFCバルセローナおめでとう!経済効果のほうも莫大だという。元々元気な町のバルセローナだが一層活気づくことだろう。

マドリッド旧市街3(Madrid de los austrias3)


ハプスグルゲ家の出身地オーストリアにちなんで呼ばれるようになったマドリッド旧市街地。そのハプスブルゲ家というのは、調べていくうちに気分が 悪くなるほど非人間的なことをやった王家だ。南ドイツ、スイスに端を発するこの王家は13世紀あたりから血縁制度を利用した政略結婚で急速に領土拡張を図 る。戦争は他家に任せておけ、汝は結婚だけを考えよ。という家訓の王家なのだ。領土問題というのは確かに国民感情に訴えやすい。古代より戦争の原因になっ たし、血で血を争ってきた。血を流さずに領土拡張を成しえたのはアメリカがロシアから金でアラスカを買ったというめずらしいケースを除くと、おそらくこの ハプスブルゲ家ぐらいだろう。外交(婚姻)で領土拡張をするのだから凄い。血を重んじる純血主義というと聞こえはいいが、その内容たるやすさまじい。いと こ同士の婚姻は当たり前、実の姪との婚姻もしばしば、しかし単に実の姪というのではなく、その前の代々の親も同じような血族結婚なのだ。したがって血は幾 重にも濃いいわけだ。これじゃまるで畜生道だ。当然ながらひ弱な子、精神異常の子が続出した。そうやって出たのがスペイン、ハプスブルゲ家の最後の王カル ロス二世だ。まともに歩くことも出来なかったという。始終よだれを垂らしたこの王は、王家にとってもっとも大事な生殖能力も欠けていた。彼は、その生涯に 一つだけ良いことをした。それは1700年という非常に覚えやすい年に亡くなったことだという。