
このブロク内でも非常に危惧したことだが、ついに不動産バブルの大崩壊である。今、産業見本市会場で不動産フェアーが行われている。業者の出店数は三年前の三分の一に減ってしまった。すでに倒産した会社も数ある。また多くの業者がどうせ出店したところで商いがあるわけはない、出店費を払うだけ損と踏んだのかもしれない。スペインの都市部での住宅は90%以上がピソと呼ばれるマンション住まいだ。だから日本で言う土地投資というのは不動産業者は別として一般の人はまず出来ない。96年から十年間で2,1倍なったという。しかしこれは公式発表であって実際には3倍以上になったと思える。昔の日本の土地神話と同じで住宅は下がることはない最も確実な投資と誰もが考えていた。物件を買って半年もしないうちに30%も上がっていたのだから、一般投資家でも銀行から借りて住宅投資に走った。銀行も住宅投資となると購入物件の抵当だけで100%貸してくれた。つまり頭金なしで買えたのだ。またEU加盟以前と比べると公定歩合が極端に下がったこともそれに拍車をかけた。ブームがブームを呼び、誰もが住宅投資に走ってしまった。しかし上がりぱなしはないのだ。すべて需要と供給で値が決まるのである。ある日突然、高すぎてしまって誰もが物件購入に手が届かなくなった時、音を立てて値下がりが始まった。最高時からすると30%から50%ほど下がっているという。不動産業者も儲けなくてもいい損はしたくないという所まで来ている。どんなことがあってもこれ以上下げたくないところであろう。しかし彼らにとって不気味なのは銀行がローン支払い不履行者の物件を没収した数量が増えていることである。銀行が没収した物件を塩付けにするわけがない。損をしてでも現金化に走るだろう。また少数ではあるがこれからピソを建てようとしているしている業者もいる。土地も建材も労賃も安くなっている。特に建材の下落は凄まじい。つまり今建っているピソは他の業者がストックしているピソよりも数段安いわけだ。彼らにとって四面楚歌の状況なのだ。明日続けよう。
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不動産バブルの崩壊は始まったばかりなのだ。これが問題である。本来妥当だと思われる値の三倍も四倍も上がってしまった。20%や30%値下げして売りに出しているようだが、買い手はつかない。雨後のたけのこのように増えた街の不動産屋も潮が引くようになくなってしまった。一時の七割が消えうせたという。個人的に売りを出している人たちも長い間問い合わせの電話すらまったくないというのはざらだ。ローンが払えなくなった人たちの住宅は当然銀行に没収される。銀行は住宅評価額の80%まで貸す。だから銀行にしてもローンを組んだ時期のもよるが、物件が下がっている今となっては没収しても貸した元金にもならないケースが多くでてきた。しかも事は始まったばかりだ。ローンが払えず銀行没収に至るケースが続出するのは目に見えている。その没収した物件は銀行はどうするのか。銀行が塩漬けするはずがない。損出幅が大きくならないうちに叩き売りに出るだろう。不動産価額下落現象に拍車をかけることになる。すでに大手の銀行は没収物件を万単位で抱えている。しかしいくら安くしても売れないだろう。デフレ現象はすぐそこまで来ているのだ。明日はもっと安くなると思うと誰も何も買わなくなってしまう。日本の失われた90年代の到来である。
アメリカのサブプライム ローン問題に端を発した金融危機はスペインを直撃している。スペインは元来、公定歩合が非常に高かった。それがヨーロッパユニオン加入以来、それまで考えられないほど低くなった。住宅ローンの金利が20%ほどは普通だったのだ。それが欧州連合加盟すると5%や6%で借りれるようになった。以前のことを考えると、感覚的には丸でただでお金を借りられるように思えてしまったのだろう。また日本の90年代初頭まで同じで不動産だけは値下げすることはない、不動産は確実だ、という概念が定着してしまった。これに90年代からの好景気に煽られてブームがブームを呼んだ。なにせ見る見るうちに物件が上がっていくわけだから誰しも乗り遅れまいと少々無理しても投資してしまった。しかも銀行は抵当となる住宅が乱高騰しているからすすんで金を貸してくれた。しかし物の値段は上がりぱなしがあるわけない。需要と供給で値段は決まるのだから、その需要がなくなったら値崩れするのは当然なのだが、上がっている間はそんなこと誰も考えない。直接的にはサブプライム ローン問題が引き金になったがスペインの不動産バブルも破裂してしまった。この建設ブームの時に外国人移民が大挙して入ってきた。景気が悪くなって一番先に首切りされるのが彼らだ。特に滞在証を持ってない連中は真っ先に切られた。本国に帰る連中も出てきた。当然彼らが住んでいたところは空き家になる。またブーム時に先を見越して造りだしたマンションが出来てしまうと買い手がつかずゴーストタウン化した所が郊外のほうにたくさんできてしまった。中には工事を中断しているのもある。推定によると空き家は今年の暮れまでに百五十万軒ほどに上ると言う。ことは深刻だ。写真のマンション群はアルモドバール監督が低階層の住宅というシナリオの映画(映画の名前は忘れた)で使ったことがある。