Archive for the 'スペイン住宅事情' Category Page 2 of 3



ゲトー

大都市の周辺には一日でゲトーができてしまう。昔からあるにはあったのだが、凄まじいほどの大量移民の流入が拍車をかけていたる所で見れるようになった。昔はこういう所というとジプシーの住まいと決まっていたのだが、今はモロッコ移民も多く住んでいる。しかし中南米、中国移民は住むことはない。上水道も下水道も何もない所に一晩で段ボール、トタンなどの廃棄物でバラック家を作ってしまう.いかにバラック建てとは言え、その造るスピードは尋常ではない。すべてスローに動いているように見えるスペインにあって、これは神業といえる。実は一度住んでしまうと、たとえ他人の土地と言えども追い出すのは時間がかかってしまう。地上権とか既得権とかいったものが出てくる。それで役所仕事になり、長い時間かかって判事同伴のもと市民警察と民間業者が立ち退きを強制することになる。丸でインドか東南アジアの貧民窟を思わせるがこれもスペインなのだ。

住宅ブーム

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丸でクレーンの林である。この7,8年もの凄い住宅投資ブームが続いた。政府発表で20パーセント近く上がった時もあった。あくまで政府発表だから実質はもっと上がったはずだ。この7,8年で確実に物件は三倍以上になってしまった。実際の値段と乖離してしまった正にバブルである。前にも書いたが50平米程のガタガタのマンションが日本円で4000万円という異常も異常の状態だ。しかしここに来て株式市場の不動産株が雪崩のような大暴落を始めた。市場は先の先を読む。物件の方は暴落しているわけではないがいずれ落ちるだろう。問題はその落ち方だ。株価のような急暴落になるとパニックになってしまう。日本のバブル崩壊時の二の舞になってしまう。スペインもこれまで住宅は下がったためしがないのだ。これだけは絶対安心と皆思っている。これは日本のバブル崩壊までの土地神話と同じだ。市場経済では上がりぱなしはないのだが経験則でスペイン人はこれに気がついてないような気がする。不動産やなどを中心とした投機家に煽られてなけなしの金を住宅に投資した連中こそ可哀想だ。昨年スペインで建てられた住宅はドイツ、フランスの両国で造られた住宅の数より多いという。写真のような住宅地が最後まで完成することなく野っぱらに呆然と、不気味に建つゴーストタウンが出現するのではないかと心配だ。日本では土地投資というがスペインではLadrillo(レンガ)投資という言い方をする。

スペイン住宅事情2

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正にバブル状態である。政府は否定しているが、不動産業者や一部の投機家がブームをあおっていることは間違いない。それに乗せられているのが無知で善良な市民なのだ。いつの時代も要領のいいやつが得をし正直者が損をするという構図は変わらない。それが過度に極限状態になったときに革命が起きた。ロシアもキューバも中国もそしてイランもそうだった。しかし問題は革命が成功したところで国民は幸福にはなれなかった。そこでも一部の特権階級だけが豊かな暮らしをしその他大勢は貧困にあえいだ。”ん”住宅問題だったな。マドリッドの住宅の値段はすでに東京、パリ、ニューヨークを抜いてロンドンの次だと新聞に書いていた。本当かどうかは知らんが、時々日本の新聞で見る日本の物件と比較するとうなずける。これだけ上がったもうひとつの原因にスペイン人の国民性も大いにあるように思う。賃貸が他のヨーロッパと比べると極端に少ない。部屋が空いてても貸そうとはしないのだ。いろんな理由があるだろうが一番は家賃滞納だろう。家賃滞納者を立ち退かすには裁判が必要だ。膨大な時間と煩雑な手続きを考えると尻込みしてしまう。州政府の中には州政府が責任を持って代理手続きをやる。つまり空いてる部屋を市場に吐き出し住宅高騰を押さえようとしているところもあるようだ。しかしどう見ても住宅の値段は天井を打ったと思える。写真の物件、かなりガタがきているが、これまた円にして4000万ぐらいだった。