Archive for the 'スペイン独特の風景' Category

Tablas de daimiel


全く嘆かわしい、無惨な姿になってしまった。スペインの国立公園の中で最も貧弱な公園では無いだろうか。昔からそうだったわけではない。世界に例がないほど珍しい河川であるguadiana川の流れは一度地中に姿を消してしまう。つまり地中を流れているのだが、多分、流れの途中で大きな岩盤にぶち当たった水が逃げ場を失って地上に吹き出てしまったのであろう。地中のことでもあり知る由もないのだが、最近のボーリング技術の進歩で簡単に安く井戸がほれるようになった。地中の多分ダム湖状態のGuadiana川の水は無許可の3000本の井戸で吸い上げられ農業用水として使われるようになった。Castilla地方の海と讃えられた面影は無く無惨な姿を露呈している。しかし、なんとかしようという動きはあってその一例が近辺の町村から出る生活排水を利用しようと言うものだ。生活排水とはいえ汚水ではなく、飲料水としても使えるほど浄水されたものだそうだ。世界に類がない、自然の気まぐれが作った湖だ。その復元を強く望む所である。三週間ほど日本へ行っている。しばらく休みだ。

ひまわり2 girasol


ひまわりが永遠と続く。一面まっ黄色だ。実に壮大である。アンダルシアのこの時期の風物詩といって間違いない。ひまわりも原産地はアメリカ大陸だそうだ。1510年にスペイン人が持ち帰った種がマドリッドの植物園で開花した記録があるそうだ。その後17世紀にフランス、ロシアに伝わったようだ。種を炒って、鳥やリスのえさにすることもあるが一般には植物油用だ。オリーブ油の三分の一ほどの値段だから揚げ物用に良く使われる。ロシア革命前の農奴たちはこの種を食べて餓えをしのいだと言われている。ひまわりで思いだすのが、デシーカの映画 ひまわりだ。映画の内容もさることながら、あの哀愁に満ちた主題歌は映画音楽の最高峰だ。あの映画の撮影はスペインでやったと聞いたのだが、調べてみるとロシアだった。しかしスペインのひまわり畑でも十分にあの映画の情景は伝わってくる。

アマポーラ2

五月
アマポーラの季節になった。一面に咲き乱れている。もっと真っ赤なと野原があったのだが、なんたることデジカメの電池が切れてしまった。この時期はアマポーラに限らず雑草の花がきれいだ。残念なのは長持ちしないことだ。もうずいぶん昔のことだが五月のユーロッパという記事を読んだことがあった。内容の詳細は覚えてないがその旅行記では緑が美しい五月のヨーロッパを褒め称えていたのを記憶している。地平線のかなたまでゴルフ場を思わせる濃い緑が続く景色は実に壮大だ。日本ではまず見ることが出来ないエキゾチックな景色だ。しかし、これも六月になると一面半砂漠といった感じの、無味乾燥した風景に変わってしまう。前のアマポーラの項でも書いたことだが、この野生のケシの花は純度は非常に低いが麻薬作用がある。昔は山羊、羊がこれを大量に食べないよう牧童たちが気を使っていた。(そういえば山羊、羊の放牧を見なくなった。)本当に大量にアマポーラを食べた山羊、羊というのはどうなるのだろう。ラリってひんしゅく芸かなにかやるのかな。一度見たいものだ。