
贅沢でもったいない話である.日によっては風力発電を止めているという。急増した風力発電量は夜間での需要を越えてしまった.昨今の不景気で需要が減ってしまったのだ.電気を大量に消費する工場の夜間操業は無くなり、電気代が安い夜間に行っていた鉄道の貨物運輸もグーンと少なくなった.それに反比例して風力発電の設置は年々増えている.このまま行くと2014年には全風力発電量の2%を失うことになるという.2%なんて大したこと無いようだが年間にすると原子力発電の約40日分に当たるそうだ。揚水式ダムも提案されているようだが、住民の反対が予想される。つまり揚水式ダムとは既成のダムの下にもう一つダムを造って溜まった水を電気代の安い夜間に上のダムに揚げるというもので、新しくダムを作るとなると莫大な費用が必要だし住民の反対もあるだろう。だいいち造るのに時間が掛かる。この問題は急を要するのだ.期待は電気自動車の開発だ.もう既にルノー、ニッサングループがモデル車を作っている.実用化が急務になって来た.もう一つの期待の星はバッテリーの開発だ.電気は大量貯蔵が出来ないとされてきた。しかしここにきてこの分野の技術開発は急速に伸びて来た.サンヨーは従来のバッテリーと比較すると格段に軽くて小さいものを開発している.電気が手軽に持ち運び出来る時代が来るかもしれない。
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スペインの京都議定書の置ける二酸化炭素排出削減義務量はクリア出来そうな雰囲気になってきた。その要因はいくつもある。まず天候が幸いしている。雨が多く水力発電というすでに整備されたインフラをフルに稼動できたこと。やはり悪天候が幸いして風力発電の稼働率が高かったこと。また風力発電自体の設置量も増えた。また昨年の石油暴騰で消費量が減った。二酸化炭素量にして二千万トン、前年比で約6%の削減となった。石炭による火力発電は36%減少、原子力発電は7%増、風力発電は18.7%増であった。二酸化炭素排出の元凶は火力発電にあるといっていい。その発電だけで16.6%も二酸化炭素排出を減少したのだ。代替エネルギー関連の政府の助成金は円で5000億ほどだそうだ。もっともこれは国民一人一人が負担しているのであり一人当たり80ユーロ負担している計算になる。アメリカの新大統領のオバマ氏も賞賛していてスペインはモデルになると言っている。そして今年はどうかというと、約7%の減少が見込まれるという。世界的な金融危機で物が売れなくなっている。工場の稼働率は19.6%落ちるといわれる。自動車産業は極端な減少だが、それだけではない。エネルギー使用が多いセメントも15.4%ダウン、それにしたがって解雇が増大し、各家庭のエネルギー消費量が激減するであろうから全体的には二酸化炭素排出7%減を見込んでいるようだ。政府は二酸化炭素排出権売買に円で約500億程考えていたようだだが、この支出分は助かることになる。当てが外れたのがこの権利を売りたがっていた中南米、東欧、アフリカ諸国だ。元々実体のないものだからこれもバブルといえなくもない。明日続けよう。

それは劇的だった。インドネシア時間で午後2時22分、会場の重い空気がいっぺんした。かたくなに対気候変動行程に反対していたアメリカがついに参加を表明したのだ。全世界からの、特にヨーロッパ・ユニオンからのプレッシャーにさすがのブッシュ代表団も根負けした形となった。アル・ゴア元副大統領の功績も大きいだろう。しかし一番は同じ共和党の議員や州知事らの反対行動がそうせざるを得ないようにしたのではないか。アメリカ参加表明の瞬間,議長のYvo de Boer氏は嬉し涙に手で顔を覆った。勿論問題はこれからだ。しかしこれまでアメリカは問題を問題としようとしてなかったのだ。気候変動が人為的なものであるという科学的裏づけが徐々に揃うようになって反対出来る根拠がなくなってしまった。アメリカが開催する来年のハワイ会議へのヨーロッパ・ユニオンのボイコットという脅しも効いたようだ。常にお山の大将になりたいアメリカだ。開催前から顔に泥を塗られてはたまんない。自分の国でやる会議ぐらいは主導権を握りたいところだろう。世界の二酸化炭素の三分の一以上を出しているアメリカが参加しないことにはほとんど意味がない。やっとまな板の上に乗ってくれたというところか。アメリカなしの見切り出発だった京都議定書だったが、それなりの効果を生んでいる。これでアメリカ、そしてこれから将来、膨大な排気ガスを出すことが分かっている中国、インドが同じテーブルにつくことが出来るようになった。これから削減値を巡っての討論となる。つまり問題はこれからだ。バリ会議はスタートラインに189カ国をつかせることができたと言う意味で大成功だったと言える。