Archive for the '砂漠化' Category

guadiana グアディアナ川

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こんな変わった川は世界に類がないのではないだろうか。川の流れが途中で無くなってしまう。第一水源が一体本当はどこなのかさえ分かってない。川の流れが地下にもぐってしまうのだ.もとより地下でどういう風な流れをしているのか分かるはずがないのだが、時々ojos de guadiana(グアディアナの目)と呼ばれる池が散在する(散在したと過去形の方が適している)。これは地下での川の流れが大きな岩盤にぶつかって行き場をなくした水が地上に吹き出て水溜り(池)を形成したものと思われる。そのojos de guadianaの中でも最大なのがラ、マンチャの海と言う風に形容されたlas tablas de daimielだ。ところが水量が徐々に減ってしまい、昔の1%ぐらいしか水量はないと言う。旧ソ連のアラル海と同じような経過なのだが農業用水のための不法な井戸だけで300本以上あり地下水をくみ上げすぎたようだという。ボーリングの技術が進んで井戸が安く、深く掘れるようになったせいだ。嘆かわしい、哀れな景色になってしまった。多分スペインの国立公園の中でも最も貧弱な景観だと思う。しかしこのlas tabla de daimielはまだ水があるからいい,他のojos de guadianaは枯れ果ててしまった。自然の気まぐれが造った一大景観は人間のエゴによって消滅しようとしている。

砂漠化4

macetas, originally uploaded by norihisa miyata.

ピレネー山脈を越えるとそこはもうアフリカだと確かナポレオンの言葉ではなかったかと思うが、風景、地質、気候は確かにピレネー以北のヨーロッパの国々より対岸のアフリカのモロッコの方に似ている。しかし前にも書いたかもしれないが昔から緑が少なかったわけではない。よく例え話で云われることだが、大昔は猿がピレネーからジブラルタルまで一度も地に着くことなく、木と木の間を飛び回って行くことが出来た。それほどまでの樹海だったという。しかし人間が住むようになって、それが増えるにしたがって土地の開墾、燃料のための伐採、今でも一部アフリカで行われているが山に火を放っての動物捕獲、そして極めつきはイスラム教徒との戦いである。砂漠戦では異常に強い彼らも山岳戦、森林戦となると戦い方を知らない。当然だが山に火を放すこととなる。一度消滅した森は絶対に再現不可能だ。多種多様の樹木がバランスよく生態系造っているわけだから植林しても(ごく一部、松の植林をしたが全体から見るとゼロに等しい)以前のようにはならない。岩肌むき出しのゴツゴツした乳灰色の山はスペインの特徴でもある。”スペインの山は木が少ないですね”よく観光客の方々から聞く言葉である。

砂漠3(砂漠化) Bardenas Reales

Bardenas Reales, originally uploaded by Patata no casada.

地球温暖化問題、環境問題、生態系絶滅危機、二酸化炭素排出問題,砂漠化現象、全て表裏一体の問題である.日本にいるとこの地球砂漠化の問題を実感することはない。ヨーロッパで唯一砂漠化が進むスペイン、中でも南東部がひどいと前に書いた。日本からのツアーではグラナダ、バレンシア間で車窓から見れると、これも前に書いた。人間における皮膚病みたいなもんだ。少しでもこの砂漠化の問題に興味をもたれるようになるだけでもスパインツアーにいらした甲斐があるというもんだ。写真はスペイン南東部ではない。砂漠化という皮膚病が飛び火してフランス国境に近いナバラ県にも見られる.バルデナ、レアレスという所だ。この県は非常に緑の豊富なところだが一部ポツンと土の侵食や風化によって砂漠が出来てしまった。実に奇怪な、丸でアラブの見張り台(atalaya)のようである。生産性を持たない砂漠が毎年地球上で九州の面積ほどの割合で増えているという。そんな中でちょっとだけ明るいニュースが新聞の片隅に載っていた。アフリカのニジェールで30年ほど前から徐々に植林した木が育ち、砂漠の進化をくい止めているているという。また降雨量もわずかだが確実に増えていて朝市に新鮮野菜が山積みされた風景写真が載っていた。少しではあるがホッとするニュースだ。しかもこれをやったのが世界最貧国のひとつニジェールというところに意義があると思う。