Archive for the '風力発電' Category

風力発電5


贅沢でもったいない話である.日によっては風力発電を止めているという。急増した風力発電量は夜間での需要を越えてしまった.昨今の不景気で需要が減ってしまったのだ.電気を大量に消費する工場の夜間操業は無くなり、電気代が安い夜間に行っていた鉄道の貨物運輸もグーンと少なくなった.それに反比例して風力発電の設置は年々増えている.このまま行くと2014年には全風力発電量の2%を失うことになるという.2%なんて大したこと無いようだが年間にすると原子力発電の約40日分に当たるそうだ。揚水式ダムも提案されているようだが、住民の反対が予想される。つまり揚水式ダムとは既成のダムの下にもう一つダムを造って溜まった水を電気代の安い夜間に上のダムに揚げるというもので、新しくダムを作るとなると莫大な費用が必要だし住民の反対もあるだろう。だいいち造るのに時間が掛かる。この問題は急を要するのだ.期待は電気自動車の開発だ.もう既にルノー、ニッサングループがモデル車を作っている.実用化が急務になって来た.もう一つの期待の星はバッテリーの開発だ.電気は大量貯蔵が出来ないとされてきた。しかしここにきてこの分野の技術開発は急速に伸びて来た.サンヨーは従来のバッテリーと比較すると格段に軽くて小さいものを開発している.電気が手軽に持ち運び出来る時代が来るかもしれない。

風力発電3


スペインの風景が変わりつつある。ちょっと大げさかな。しかし観光客の方々からの質問が最近とみに多くなってきた。バスの車窓からも見えるし、年々風力発電機自体も巨大化してきている。今年は最初の風力発電機を設置して25周年になる。銀婚式を迎えたことになる。84年にカタルニャにEcotecnia(その後フランスのAlstomが買収)が設けた風力発電機は、わずか15kw、つまり家庭平均使用量で五軒分しかなかった。今では平均一機3mw(つまり約千軒分)にもなる巨大化が可能になった。大変な進歩だ。そして心強いことにまだまだ改良、改善の余地はあるという。何せ羽根を一センチ伸ばすだけで累乗的に質力は増える。2008年までのスペインの設置量は167,5万kwに達した。日本の約十倍だ。世界的にはアメリカが急伸してアッと言う間に世界一になった(やはり底力はある。ブッシュのおっさんがやる気がなかっただけなのだな)ので三位になったが、ドイツを合わせた三カ国で世界風力発電量の約半分にものぼる。もっとも中国、インドが急伸しているので勢力地図はこれから変わるだろう。特に中国のウイグル地区は世界中でもっとも風力発電に適しているといわれる。写真にもあるように平地の方がそれに適しているのだ。山地での風というのは方向が定まらないのが多い。上から下から右から左から後ろからという風だと効率が悪い。八割近くが山である日本では風力発電は適してない。おまけに台風という厄介なものまである。石油をはじめ資源貧困国日本、なんと風力資源もないのだ。というのは方便だ。行政がやる気がないだけだ。国が指導、助成をきちんとやれば日本人の技術力を持ってすれば全方向型の風車が出来るかもしれない。台風の暴風をエネルギーに換えることだって出来るかもしれない。要はやる気の問題だ。景色が変わるるほどのウィンドファームがいたるところに見れるスペインに見習うところがあるのではないだろうか。人口比での風力発電量では世界一位である。全電力の11.5%は風力発電で賄われている。

電気自動車  Coche electrico


電気自動車の普及が夢でなくなってきた。携帯電話と同じように夜間充電しておき、100km走るのにわずか1.5ユーロ、排気ガスもなければ振動も騒音もない。市内の公害問題も一挙に解決だ。良いことだらけの電気自動車が何故具体化しなかったのか.当然だが問題があったからだ。色々な問題の中でも一番は経済的な、つまり高すぎたからだ。しかしここにきて政府の振興策が徐々に効果を出してきた。電気自動車自体も昔からすると考えられない価額でできそうなのだ。もうひとつ大きな要因はスペインは何度も書くがクリーンエネルギーの旗手である。特に風力発電では人口比でドイツとトップ争いをやっている。その風力発電量は一般的に夜間の方が多いのだ。だが夜間の電気使用量は昼間と比べるとグンと落ちる。家庭もそうだが鉄道や工場での使用量が激減するからだ。需要がなくて風力発電機を一時止めることもしばしばあるのだ。しかも風力発電は、近い将来今の倍になる。なんとももったいない話だ。この余剰電力の利用は真剣な問題となってきたし、将来もっと深刻な問題となる。そこで政府は自動車産業と電力会社に図って電気自動車推進の具体像を模索してきたのだが、その可能性は近づいてきた。勿論クリアしなければならない問題は数ある.給電ステーション設置の問題が大きい。ガソリンと違って充電するのに時間がかかる。一軒家の場合は家庭でできるがヨーロッパの都市部はマンション住まいがほとんどだ。しかし幾多の問題も解消されるだろう。何故なら市民の地球温暖化などの環境問題への意識は非常に高いのである。そしてそれをバックに政府も思い切った政策が取れるのだ。日本人がその方面での意識が低いとは思えないが、日本の政府や自治体はまだまだ見習う必要があると思う。バブル期にコンサートホールや美術館が日本各地に五万とできた。盆踊りの練習で使用している所はまだましだ。全く使うこともなく維持費だけは着実に掛かっている。中には怪獣のテーマパークを作ったところもあるという。あの金余りの時期に一つの自治体も太陽光発電あるいは太陽熱利用パークなどを造った所はなかった。残念でならない。所詮,日本の施政者の頭は怪獣並ということだろうか。