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アンダルシア街道を行く 26 Carmona(カルモーナ)


余り観光案内書なんかには派手には出てないがなかなか見応えのある町だ。マドリッドから508km、セビージャから33km。セビージャから近すぎるのかもしれないな。有名美術館の近くの小さな美術館みたいなもので,それなりにいいとこがあるのだが観光客が少ない。まあ、その少ないという所がまたいいのかもしれん。コルドバ方面から来ると広大な沃野の中に小高い丘が出現する。防衛の面からして優れていたし,グアダルキビル川の沃野(Las vegas アメリカのラスベガスもスペイン語である)は豊穰の地であり、経済的にも潤ったから古代より多くの民族が渡来し,住みつき,去って行った。またローマ時代はVia augusto(ピレネーから カディスまで1500kmに及ぶ主要幹線道路)の要所でもあった。そのローマ時代のNecropolisと呼ばれるお墓がある。お墓といっても地上の場合は風化されて跡形もなくなってしまうのだが、ここのは貴族のものであろう、豪勢な地下古墳で土に埋もれていた。ローマ時代の古墳ではスペイン最大だそうだ。隣にローマの円形闘技場のあともあるが、ほとんど形を残してない。のちの民族が建材として持ち去って行ったようだ。旧市街にはローマ時代からの城壁と正門がある。城壁は余り残ってないが門の、特にセビージャ門と呼ばれる正門は立派だ。特にイスラム時代に大幅に改築したので、様式も完全なイスラムだ。またこの地はペドロ残忍王(正義王とも言う、このことは後述したいと思う)が敵対する義兄のエンリケを迎え撃つため町をさらに要塞化したことでも有名だ。旧市街のほぼ頂上にAlcazar de don pedro(ドンペドロ宮殿)というイスラム風にお城を造った。この人は異常にイスラム建築が好きだったようだ。いまは国営のホテルであるパラドールになっている。昔のお城や貴族の館、修道院などを改築したのが多いパラドールは何処も素晴らしいが、とくにこのパラドールは雰囲気がある。

アンダルシア街道を行く25  Ecija(エスィハ)


コルドバから58kmエスィハの町だ.Sarten de Andalcia アンダルシアのフライパンと別名というを持つ、毎年夏はスペインの最高温度を記録する所だ.1959年7月9日に陰の温度で49度を記録している。重複するかもしれないがくどく言いたい。スペインは光と陰の国だ。全てが極端なところだ。日に当たる所と陰の部分の差は凄い.暑い時でも陰に入れば気持ちいい.日本の夏の四方八方から蒸気を吹き付けられたようなベトベト、ジトジト感はない。光の部分と陰の部分の温度差は10度以上あるだろう。だからスペインでの陰での49度は不快度からすると日本では60度位だと思う.車のボンネットで卵焼きが一瞬にして出来る。飛んでいる鳥が焼き鳥になって落ちてくると聞いたことがあるけど,これは誇張だろうな。でも足を火傷する可能性は充分あるような気はする。Ciudad de torres (塔の町)とも呼ばれていて遠くから見ると教会の塔がやたらと多い。この町の人は信心深いのだろうな。その教会の鐘打ち塔にはよくコウノトリが巣を造っている。渡り鳥なのだが、最近は渡らなくなったのもいるという。横着になったのか,渡るのを忘れるのか,多分地球温暖化を微妙に感じているのかもしれん。このコウノトリとか鳩の糞尿は建物に良くないらしく雨漏りの原因になっているという。平和の象徴だが、しかたなく鳩の大量処分している所もある。この町は教会が多すぎる。維持するのも大変であろう。Genil川の流域で高温度地ということで、水と肥料を大量に必要とする綿畑があったが、やたら労力が必要で、労賃の問題で発展途上国に勝てず転作されてしまった。古代ローマ時代の特にアウグスト時代は栄えていたようだ。この町の何処を掘ってもローマの遺跡がザクザクと出てそうだ。しかしローマの後に侵略するゲルマン民族によって徹底的に略奪されているので金銀財宝の価値あるものはない。Ecijaの前後の町430kmのLa carlotaそして472kmのLuisianaはカルロス3世の開墾政策によって生まれた新しい村だ。北ヨーロッパからの移民を募ってきただけに、言われてみると住民は金髪碧眼が多いような気もする。

アンダルシア街道を行く24 Cordoba6(コルドバ6)


キリスト教もイスラムもユダヤ教から分かれたものだ.昔から骨肉相食むと言う.血族どうしの争いの方が醜いものだ.特にイスラムは後進だけに既存宗教の矛盾点を批判し易かった.イスラムはユダヤ教同様に,いやそれ以上に排他的なのだ。そして共にエルサレムが聖地なのだから、彼らの紛争は終わることはないだろう。中南米からの個人の旅行者が集まってマドリッドからのヨーロッパ一周ツアーがある.まあハトバスの規模を大きくしたようなもんだでスペイン人の公式ガイドがエスコートするわけだが、中にユダヤ人が混じっているとがっかりするという。(アルゼンチンは世界で七番目にユダヤが多い)ともかく統制がとれなくなるそうだ。前述のように自負心が異常に強いから、他人に厳しく自分に優しいのが多い.ガイドにまで色々と指図をする.ガイドも相手は一応お客さんだから余り強いことは言えない。そうすると助長する。それが高じると今度は他の客の不満噴出となる。バスのなかは険悪状態で楽しいはずの旅行はもうケンケンガクガクの憎しみの渦となってしまうそうだ。一度などはブラジル人の何人かが途中で降りて,『ヒットラーは間違ってなかった』と捨て台詞を残して旅行を破棄したそうだ。天の邪鬼というのか必ず一言ケチをつける、素直さがないのが多いと言っていた。私は直接ユダヤ人と知り合ったことがないので体験はない。DNA鑑定によると改宗ユダヤ人の子孫は20%にも上るという。特にAsturias地方は全住民の35%でイベロ人の子孫より多いという。コルドバが栄えた時代のユダヤ人でイスラエルの紙幣のモデルにもなっているのがマイモニデスだ。哲学者で医学、天文学、神学にも長けていたスーパーマンで名医でもあったようでイスラムの王侯貴族まで彼を頼ったと言われている.最終的にはイスラムへの改宗を迫られて、各地を放浪しエジプトのカイロで客死する.彼の最大の功労は膨大なユダヤ法を体系化し法典化したてんにあるという。分かったようでさっぱり分からなくて,分かろうともしないか。